「魂」は成長する。
Steine im Wasser
先日の職員研修の振り返りの中で、気がつかされました。

4年半前に開業させていただいて以来、
おかげさまで、
のべ8万人、初診患者さんだけでも、
1万6千人以上の方を診察させていただきました。
それだけの人数の方に、
自分の想いを面と向かって、
一対一で伝えることができるチャンスに恵まれる職業は、
他に少ないのではないかと思います。
その中でたくさんの「気づき」を得る事ができました。

見かけの肉体の状態はもちろんそれぞれ、
千差万別ですが精神状態もしかり、
そして、それだけの方々とふれあう中で、
肉体でも、精神状態という言葉でも表現できない、
人それぞれの「違い」、を感じました。
それがもしかしたら、
英語で「spirit」と呼ばれるものかも、
日本語では、「魂」と表現されるものかもしれません。
当院には、年齢的には、0歳から 90歳以上まで
多くの年齢層の方が来院されます。
その、肉体でも精神状態でもない「魂」と表現されるものに、
ピントを合わせると、気がついた事があります。
それは、

「魂 も成長する。」という事実です。

(魂という言葉の定義が他の方の定義と違うかもしれないので、その前提をふまえて読み進めていただきたいです。)

年齢が若い子供さんの魂は、
純粋で、柔らかく、光り輝いている事が多いです。
そして、どこか 弱く、脆い。
年齢がご高齢の方の 魂は、いびつで、固く、濁りが見えるものの、
ある側面では、強さ、深さ、を感じます。
そして、輝きの程度に、とても個人差があります。
その理由を、考えていた時、
魂も成長するのでは、ないかと感じました。

〜〜

命がない状態は、無の状態。
それが元々の状態であり、
生命が生まれるということは、無限の状態から 有限になるということ。
生まれたばかりの時は、この世で、両親しか、
直接的に自分の魂のつながりを持っていない状態。
その後、少しずつ、他の生命を頂く、食事がはじまり、
成長して、 家族以外の魂との関わりを持ってくる。
有限である自分の魂が、多くの命の支えを得て、時間を重ねていく。
時間を重ねるごとに自分の魂への多くの命の支えが、
つながりになり、有限である自分の魂の限界が広がっていく。
無意識でも生きている以上、自分の魂は、
時間を重ねるにつれ、広がりをみせ強くなる。
その広がりを「自覚」し相互依存の有限の魂の仕組みを感じるとき、
「感謝」が生まれ、自分の魂からほぼ無限の光を放つ事が可能となる。
その、「自覚」へのステップが魂の、成長のステップである。
しかし、成長の過程で、魂に傷をおってしまうと、
「自覚」へのステップが中断されてしまうことがある。
弱いままの魂、片手落ちの魂、は、
魂の相互依存のつながりの状態を「感謝」ではなく「憎しみ」として認識する。
 それは、細胞の遺伝情報の表現型まで影響を及ぼす。
ひと世代で、変化を起こした遺伝子表現型は、引き継がれ、負の連鎖が起こる。(これは、僕が医学部時代には分かっていなかった概念です。)
 その負の連鎖が起こる事で、人類の中のある人間の魂は、
その負の連鎖状態を「問題」と認識する。
そして、自分の魂の光を、そして、つながりを強くしようと、
覚悟を決める。
その中で、人類の魂の進化が生まれる。
これは、成長の延長線上にはない、「進化」という状態といえる。
問題を抱えた魂の苦しみは、当の本人だけの苦しみではない。
人類全体が進化するための、苦しみであり、
その問題を抱えた魂の苦しみのおかげで、
進化した光を放つ暖かい魂の価値を強く実感することができる。
その暖かな魂の価値は、別世界の話ではなく、
生きている限り、苦しんでいる魂が、そこへ変化することは可能な世界。
苦しい状態にあるとき、
その苦しみを外す事が可能であるという事実を知ることは重要。
苦しみのなかにある魂は、ほとんどその変化を諦めている。
変化を受け入れることだけでよいのに、その変化を諦めている。
変化を受け入れるとは、つまり、
「もしかしたら自分は思い違いをしていたかもしれない。
もし仮にそうならどのようなことが考えられるだろうか?」
この質問を自分に受け入れることである。
これは、実際には、本当にむずかしい。
人類の歴史は、この質問との葛藤といっても過言ではない。
その変化可能の事実を知る事で、
独りよがりにならず少しずつ自分の魂が広がり、光を放ち始める。

そして成長し、強くなる。

魂がひろがり、そのつながりに、「感謝」を感じて 人生を終える時、
その広がりは、限界を超え、無限の広がりとなり、無にかえる。 
これが、仏教でいわれる?「成仏」ということかもしれない。
ただ、そのつながりに、相互依存の状態を実感できない場合。
この世の中に、まだ、自分でやり残した事があったり、未練があったり、事故や病気で唐突に魂と自分の肉体との関係性を断ち切られた場合、
自分が抱いていた、魂のつながりに相互依存の状態を感じることができず、
それを道しるべに、自分の魂は、無限の状態へと還っていくことができない。
そのため、この世に、浮遊する。
浮遊をはじめた魂の末路は、僕にはまだ、よくわからない。
ただ、そのように考えると説明つく事実も多い。

魂が成長するという事実に改めて立ち返る。

ある程度の年齢になり、魂を成長させていくのはもちろん自分自身。
そのように自覚する事が、人生の主導権を握る上で大きな第一歩ではあるが、
こどもの場合、やはり周りの大人が育んであげる事が必要だと強く感じる。
特に子供のころ魂に傷をおってしまった場合、
大人になってからの魂の成長をそれが強く阻害することがある。
先日、当院で職員研修していただいたベニシアさんは、4人の子供を育てられたが、子供時代の両親からの愛情は特に大切と講演のなかでお話されていた。
そういった意味で、命を受け取った両親には、その魂を傷つけずに育む、責任感が必要で、覚悟が必要だと、自戒の念も込めて感じる。
あまり、現代日本社会で「魂」という概念は語られる事はないとおもうが、

「魂」は成長する。 

という可能性を考えるだけでも、
忘れていた大切な事を思い出せる気がする。

 

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