今晩は、最近めっきり冷え込んできました。
その分家の中の暖かみが本当にありがたく感じます。
この時期は、陰と陽、明と暗、限界、極、を実感しやすい時期かもしれません。
自分自身恵まれている。
日常に埋もれてしまうと得てしてこのことを忘れてしまいがちですが、
クリスマスの近づいたこの時期、私は必ず思い出すエピソードがあります。
医師になり、はじめてのクリスマス。
街は夢のような雰囲気のなか、
私は新宿の病院で外来診療を行っていました。
そこへ、1人の背の高い黒人男性がふらふらになりながら診察室へ入ってきました。
体調が悪いと、
診察すると、目に黄疸がでており、あきらかに肝臓が悪そう。
状況がはっきりわかりにくく、ひとまず、採血検査を行いました。

帰ってきたデータは目を疑うようなデータ
肝臓だけでなく、腎臓もほとんど腎不全状態。
血液中の電解質が全くバランスがとれていない状態となっており
いつ不整脈がおこってもおかしくなかったです。

ここで、健康保険があれば、透析して まずは血液中の電解質を安定化させるはず。

しかし、この患者さん、アフリカのシンジゲートを使って韓国経由で日本に入国しているとのこと。
もちろん健康保険に入っておらず、

治療費がなければ、何もできない、、

でも助けなきゃ、、

助けてくれ、8年日本にいて 俺の貯金がすこしある。 それ使って治療したいんだ!

透析は一回まわすだけで数十万かかる。数回まわして終わりだ。

入院すら難しい。

せめて、歩けるうちに家族のもとへ、帰国してほしい。
シンジゲート使って出国したので 帰国しても殺されるだけだ。助かりたいよ先生!

うちではどうすることもできない。せめてこの薬を持って帰ってくれ。

生まれてはじめて、クモの糸から人を蹴落とす感覚を味わったクリスマスの日でした。

 

zetubo

クリスマスの朝
心待ちにしていた枕元の靴下の中
この日は誰にも幸せの贈り物が届くのさ
君はこの輝く国でひっそりと8年も暮らしてきた
kojoで働きこつこつ貯めた涙のミリオン
妻子をくにに残し
ビザはもう遠の昔に消え去り、このくにでははじかれもの
晴れやかな日本人を尻目に
来る日も来る日も働き続けた
だからだね君が日本語を話せないのは
でもほんの少し幸せだった 昨日まで

僕が君の靴下の中に入れた贈り物
それは死への切符さ

俺を信じてくれ俺には金がある
でもどうしようもないんだ
死の大波は君のデポジットを2週間で呑み込んでしまう
命が一番大切だという君
蜘蛛の糸にぶら下がり蹴落とす僕

己の存在の罪の大きさ
初めて気づかせてくれた
君の背中

 

今日も最後まで読んでいただき大変ありがとうございました。